最終話を迎える前から既に心がグッと掴まれ「映画は必見だな」と心臓がふつふつ沸騰しています。
本日は、テレビアニメ「鬼滅の刃」で好きなシーンとセリフ、キャラクターについて発表します。
第一話「残酷」を3~4度見返した
剣士になる以前の炭治郎は家族のため、山を降り炭を町人に売って家族を支えていた。
炭治郎から漂う温もりある優しさは誰も見捨てない心の持ち主を表現し、人間や鬼の懐深く入り込む術を日々の鍛錬から得られた賜物であることを1話ずつストーリーが進むたび映していく。
紛れもなく成長を止めない炭治郎だが、一話「残酷」では未達のただの少年であった。
鬼滅の刃ど素人の筆者が初見の1話を見た時の感想は「頭ポカン」で、ただ「面白い、ハマる!」という単純で浅はか上っ面な感動であった。
だが、今は違う。
突然、身から家族を切り裂かれ、妹を鬼にされる。
絶望を感じながらもわずかな希望を胸に最善を打つ炭治郎の姿が、戻って見返すたびに違う印象を受けた。
富岡義勇との対峙は見物
「笑止千万、他人に生殺与奪の権を握らせるな」
忘れられない記憶となったこのセリフは炭治郎が見せる弱腰を切るものだが、義勇は敢えて選んだ言葉だった。
家族を鬼に殺され、鬼にされた妹の禰豆子に向かう剣先。
人間の意志を尊重しない鬼への懇願は弱者を露呈し、瞬時に鬼の餌となって死を待つのみ。
土下座は負け以外の何者でもない行為を理解する義勇が発する言葉の裏側では、炭治郎の心を汲み取り、理解し、共感している。
炭治郎に浴びせた一聞冷酷に聞こえる言葉には、一時も勇敢さを忘れてはいけないことを示していたのではないか。
一話「残酷」必見シーンなのでぜひ。
全集中常中の取得訓練
24話「機能回復訓練」、25話「継子・栗花落カナヲ」では休息と訓練を中心に描かれる途上で、全集中の常中を24H睡眠中も怠らず継続する苛烈訓練を炭治郎は必死に何時も諦めずやめない心の強さを再認識できる。
一方で、伊之助と善逸は訓練に立ち向かえない時間を横目に炭治郎が成長する姿に焦燥する。
炭治郎が純粋に真面目に教授しようとも二人にはまるで通用しない。
そんな2人に発破をかける胡蝶しのぶの論説がウケる上に筋を通す。
伊之助と善逸の両名と時間を長く過ごした人間は炭治郎であるのに、胡蝶しのぶが二人の性格をメタ分析し、訓練に参加させる手腕を披露した名場面である。
柱は技術的要素に加え、対象人物の本質を見抜く洞察力と実行力が若手剣士に比べ飛び抜ける点があることを示す。
本質は炭治郎、技は善逸
内部に宿る精神では炭治郎が持つ要素が欲しいが、技なら善逸の一つを極限までに磨く技術が欲しい。
特段、飛び抜けた才能や能力すら兼ねていない筆者からすれば善逸が持つ一刀が魅力的でたまらない。
自分にも専心的な一分野が欲しいのに多読で本を読み蹴散らし賢くなった風に擬態させてしまう。
保身か体裁か分からないが良いように邪魔で無駄な装いをせっせと表面的に装備する自分が馬鹿馬鹿しくも思えるようになった。
制御不能にはなっておらず、修正可能域にまだいると根拠のない思惑がある。
欲張りなのか、色眼鏡が過ぎるのか、ゴールのない迷路でグルグルしている空回りの中にいる。
アホでも天才でもなく、努力しかない。
だから鬼滅の刃を見続けて、考えて想像の風船を巨大化させて、一気に破裂させる。
それが筆者なりのインプットとアウトプットです。
だから見逃せないし、見逃したくない。
あと、多分だが、鬼は「人間を食う」や「人間を殺す」などの表現に対し、人間の場合では、「鬼を討つ」や「鬼を倒す」などの表現が使われる。
ここがまた面白い。
追加情報/2020/06/21︎
【追加日:2020/06/21】
またまたアニマックスで全26話連続一挙放送だそうです。
大事な放送日は、6/27(土)10:00~23:00です。
次週は上記の通り一挙連続放送が予定されておりますが、翌々週7/4(土)14:00~15:00で第11話・第12話が放送予定だそうです。
追加情報/2020/07/10
Abema tvでテレビアニメ全26話が二日にかけて一挙放送です。
放送日は、2020/07/11(土)12:30~19:00で1~14話になります。
翌々日の2020/07/12(日)12:30~18:00は続きの15~26話です。
詳細はこちら追加情報/2021/02/16
本日10:00~第5話「己の鋼」、10:30~第6話「鬼を連れた剣士」がアニマックスで放送です。なお、今夜20:00~21:00でも同放送がありますので都合のいい時間帯でご覧ください。