不意に何かをやりたくなったり、何かを食べたくなるような生理的な欲求って人間なら誰しも持っていると思うんです。
大人とか子供とか年齢に関係なく『衝動に駆られる』のはかつての人間の進化の観点からみても人間の習性だし「人間的でいいな」とも思う。
一方で、何もやりたくなくて、動きたくないみたいな時間があるのも事実。
そんな前者の生理的に何かをしたい瞬間が、食欲でビビッときて、それも「餃子」が食べたくなり、思考回路に「手作り極まる!」と複雑な感情が銃声とともに脳裏につんざいたようでした。
それくらい不意な出来事で、頭が餃子で埋め尽くされていました。
無性に餃子を食べたくなったのですが、皆さんは「〇〇が食べたくて仕方がない」みたいな瞬間ってあると思うんですけど、どんな料理が一時的な猛烈な特定の食欲として浮かび上がりますか?
和食、洋食いろいろあるけど特段食べたくなる料理ってどんなものですか?
シンキングタイム開始!(コメントで教えて)
ところで、餃子といえば、手作りじゃなければスーパーの冷凍コーナーから外袋が最高に美味しそうなメーカーの冷凍餃子を選ぶか、餃子の種はオリジナルで作って皮だけは市販のモノを買うとか臨機応変に対応できそうです。
冷凍餃子だと手間いらずな低価格帯のモノばかりで選り好みして最終的に意思決定しますが、僕の場合だとメーカーはまず三社に絞られます。
味の素、日本ハム、もしくは大阪王将の三択で、一番印象深いのが、味の素。
なぜなら、僕の冷凍餃子食の先駆者となったのが当社の「ギョーザ」とカタカナで真ん中にデカ文字を当てた製品で、なんといっても調理工程が非常に簡単なフライパンに油引かずの水いらず、並べるだけの手間を省いた超簡単冷食だったから。
そして、味も最高に美味しい。
しかし、今回は冷食に頼らず自力で餃子の皮から種まで全てを『手作り』にこだわり、本格的な餃子づくりに挑戦したのでその模様をお見せします!
皮づくりの基本
まえもって申し上げておくと、今回参考にしたのは「サッポロビールのレシピ」なので誰でもレシピ通りにやれば失敗せず美味しい皮が作れます。
それでは【皮30枚分を手作り】の手順を説明していきます。
工程①小麦粉と水の合体
200gの小麦粉を分量器で計算し、ボウルに入れる。そして水を110~120ml用意したらボウルに水を少しずつ入れ混ぜる。
※このとき手でかき混ぜるか、ミニ泡立て器を使うかで迷うと思いますが、僕は最初の工程ではミニ泡立て器を使いました。
理由としては「料理の序盤でから生地が手にくっついてしまうのを防ぎたかったから」
こういうミニ版があると手首動作だけで生地と水を混ぜ合わせることが可能だし、小麦粉の粒子まで「混ぜ感」が行き渡る気がして便利でした!
地道に工程①をやっていくと水が減っていき徐々に生地がまとまっていく様子がうかがえます。
工程②手で練り上げ、表面をなめらかに
ミニ泡立て器から手と指を使った動作へ切り替わります。ひたすらまな板の上で「ベタつく生地」を練り、練り、練り…。
両手を使って力を込めて餃子の皮となる生地が「なめらかになる」まで指全体や腹を使ってまとめあげます。
ひたすら時間をかけて(10~15分??)こねていくと下の写真のような、見た目ガタガタですが固形化してくれます。
※この際のポイントは「土台を固定する」ことが絶対条件です。力作業になるので生地の下部がグラグラでは負荷が分散してこねる作業を遅らせてしまいます。
シリコンマットを引くと滑り止めになるので良いかもしれません。
工程③待ち
ラップに包んで約30分常温で寝かせるので「待ち」の時間ですね。
タニタのキッチンタイマーなら音が大きい分、リビングにいなくても大きな音を隣室まで届けてくれるでしょう。
※ラップに生地が付着することを考えて包む前に片栗粉をつけておくといいでしょう。
工程④棒状に30等分に✂
30分待つと気持ち少し萎んだような気もする生地ですが、ラップを取り外して麺棒か手で棒状に。
※必ず打ち粉をしましょう。まな板だと生地がついてしまいます。
一目瞭然。まな板が小さすぎます。
※やはり先程の製菓マットが、ピザや餃子づくりに最適なアイテムだと理解いただけると思います。このあっとカット作業もあるのでcm幅が印字された製菓マットは優秀です。
大体の等分でカッティングしました。
準備不足が招いた状況がこちらで、あまりにまな板や製菓マットが小さいと作業がこぢんまりとしてしまい返って時間を要してしまいます。
※できるだけ作業場所における料理雑貨は最初の段階で仕込んでおきましょう。
工程⑤直径7㌢は目安
必死に頑張ってこれが限界でした。
打ち粉をかなり消費し、何とか麺棒や指を使って丸め、餃子の皮っぽさを出してみました。
一から十まで作るのにここまで時間が掛けてしまうとは想像もしてなかったです。
種も作ったのですが写真を取るのを忘れていました。すみません。
一個だけ見た目上々なものは既製品の皮なので勘違いだけは招かないように先にお伝えしておきます。
それでもまあまあじゃないでしょうか。
何とか種も包むことができたので上出来と過大評価しておきます。
見た目はあれでも焼いたら旨い
小麦粉で作った自作の皮ですが結論を申し上げると「もちカリで旨かった」でした!
たった30枚に所要時間2時間かけて作りましたが、美味しかったですし、あとあと考えると作るの楽しかったし、さらには次回の作成時の参考にもなって結果満足です。
おうち時間増えている方は、ぜひ試してほしい手作り料理ですね。
お子さんとやっても楽しいだろうし、餃子づくりがコミュニケーションツールにもなるしで味も調理も一石二鳥ではないでしょうか。
ちなみに焼くときの工程もお話しておきます。
油を薄く鉄板全体に引き、生餃子を均等に並べ、温度を250℃に熱してお湯を全体に適量流し入れる。
ここでのポイントは「あえて先にお湯を入れる」になります!
蓋をして約5-10分待つと餃子が蒸し焼き状態にし、鉄板の水分を蒸発させ、続いて蓋を取っ払って温度を200℃に下げて5-7分追い焼きして焼き目がついたら完成!
誰かと、どこかで、手を掛けて作る料理は味以外にも満足感が感じられるので時々やってみるのはアリですね。
水と小麦粉さえあれば簡単に生地が完成しますが、取り揃える材料が少なくても調理時間はある種、長く感じたので最後は実感だらけでした。
また何か作りたいですね。
それでは~