【書籍紹介】「娼年」石田衣良 著 2004 集英社文庫

 

こんにちは

 

読書に浸る時間は思考がクリエイティブになり、生産的でストレス緩和のためか肌に好影響をまさに今与えているのではないかという期待を持っている「Inukai Blog」がお届けします

 

電子機器を周りから排除した環境下でどれほど継続的に読書へと集中力を注ぐことができるかは不明ですが、実践する価値があると皆さんも思いますよね

 

つまりは読書以外の時間を作らず三色ボールペンと付箋と一冊の本を持ってそういったデジタル世界から脱却した場で日の出から日の入りまで過ごすことをしてみたいです

 

具体的にどこで読書をスタートさせることがより生産性を高めることができるでしょうか?

 

比較的、都会よりの田舎に住んでいる私にとってはこの取り組みは簡単なので自然に出向き読書に努め、飽きればローカルと言葉を交わし新たな思考を培っていくことで常体にスパイスをかけて変革し続けたいです

 

 

ということで書籍紹介へうつります

 

【『娼年石田衣良 著 2004 集英社文庫

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♢粗筋

松坂桃李扮するリョウは特別変化のない大学生活を送っているさなか、バイト先で一人の女性に「娼夫」の仕事をスカウトされる

その世界で出会う女性が持つ数々の欲望の不思議さに魅せられ、感情が結合する一方で新感覚の扉にも触れる小説です

 

♢感想

「娼婦」がいるなら「娼夫」がいるということなのか、いや私が思うに仕事に限らず性別で取り上げることはナンセンスなんだと確信を持ちました

 

男性女性ではなく人間というくくりで小説を読んでいくと型にはまらず物事や生き物に対する絶対視を避けれるようになります

 

動物や哺乳類にまで考えを膨らませる必要はないですが「人間」という大枠で考えると「娼婦」「娼夫」が存在するということがわかるはずです

 

これをタイピングしている今まさに気づいたことなのですが漢字変換においても「娼婦」しか自動変換で確認できません

 

「娼夫」は漢字を別々で打たないと文字上でおこすことができないということは「売春」という言葉は意味上では「娼婦」だけを連想させることになるのです

 

つまりこの小説はその逆で男性が金品を受けて女性に身体を売ることがあるということを小説を通したメッセージとして訴えているはずです

 

そんな訴えが前提で女性にはありふれた欲望の根底にある不思議さを感じられるシーンをここで体験できます

 

 

♢オススメする人とは

映像では年齢対象に引っかかる作品だと思うのですが小説に関しては年齢による制限を設けていないので皆さんお読みになれますが内容はかなりハードでコアなので・・・

 

男性向けの小説になっていると勝手に感じ取りました

 

「娼夫」と聞きなれないワードや表紙掲載の写真が男性となっていることを加味すると性的対象に見られるという背景に着眼点が置けるのでやはり男性が読者層としてハマるんじゃないかと考えました

 

ぜひ、特に「男性読者」がこの一冊をお取りください!

 

 

 

♢十人十色

この言葉が正しいかどうかは不明ですが男女という性を超越してヒトは多種多様だということです

 

個人レベルでヒトを観察したところで外見上で「男性」「女性」と区別ができたとしても内面までは透き通すことは不可能なので万人が共通して同じ趣向を持っているわけではないと気づくことができます

 

ということは「男性だから」とか「女性だから」などの発言は的を射ていないですし、性別を外して「ヒト」としての見方が現時点では正しいのではないでしょうか

 

 

 

♢教育を疑え

改めて考えると社会が「男性」「女性」という抑圧を与え、そしてそれを自分の身体を通して自認していくことが当たり前になっていました

 

選択肢があるはずなのにそれが無いように操作されていた気がします

 

過去・未来と受ける教育を再確認してみると新たな発想や一つのことへの執着から逸れるいい機会になるに違いありません

 

 

 

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