【高野和明】「幽霊人命救助隊」の次に読んでいるのが「13階段」、中盤まで読んだ

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高野和明「13階段」

書店にて高野和明さんの小説を手に取ったのはここ十数年以来。

中学時代の習い事「塾」で、ある1人の講師が「この本は面白いから読むといいよ」と軽快なノリで、小説を片手にページをめくりながら「500ページあるけどね」と付け加えた。

集団授業という形態を採用していた教室には20,30名の生徒が一斉にその話を聞いており、どのような表情していたのか、関心を寄せているものはいたのか、いなかったのか、その後、どれだけの生徒が講師の影響を受けて「幽霊人命救助隊」を読み進めたのかはわからない。

しかし、私は紛れもなくカウントされる生徒となっていた。

当時は、「読書など何が楽しいのか、本など読む価値のないもの」と跳ね除け、教育機関で設けられる始業前の読書時間5分すらも精神的に苦で、「読むふり」を担任の先生に印象づけて凌いだ日々は若気の至りにしておきたい。

そんな生徒が今や愛読家とも言える読書家となり、本を読む楽しさやワクワク感を習得できた意味は非常に価値がある。

さらに今回の見出しにもある高野和明氏の小説「13階段」を読むきっかけとなったのも前読の小説が起因しているのは明白だ。

あの時の興奮を再び13階段から得られるのではないかと期待して購入を決断した。

結論は、中盤を読み終えて興奮が止まらない、続きが気になる無双状態!

13階段の概要を説明すると、死刑執行目前に迫る1人の死刑確定囚の冤罪を晴らすことを目的に現刑務官や元犯罪者が二人三脚で事件の真相を探る内容となっている。

400ページ近い作品の中盤までを読み終え脳裏に浮かぶのは、足踏み状態の彼ら

死刑確定囚や被害者、被害者遺族など当該の過去の事件を掘り返す行為は、内部にしか知り得ない情報から証拠として申請されない物証を手がかりに個人の裁量で事件の真相を追及していく姿から目が離せない。

とにかく話がどうなっていくのか気になるので読み進めます!