この1年で変わったこと

長らくお題記事には挑戦しておりませんでした。お題「この1年の変化」を頭に浮かべて考えてみると、無職から一向に変わらず定職に就いていません。就職活動も飛び飛びで参加するだけで不変です。「特に何が変わったんかなー」と考えた結果、一人の人物が浮かんだので彼のことを書きます。

思い浮かべた彼の正体は「甥っ子」です。彼は間もなく満2歳を迎える無邪気で素直な人間です。関東と関西の長距離ゆえ、さらにコロナもあり頻繁に何度も会うことはできません。しかし、現代の最先端ツールを駆使し画面越しで姿や表情、動作をそのままに見ることができます。本当ならパーソナルスペースで彼と「意気不投合セッション」をしたい気持ちが強いです。画面越しでは姉にすり寄って画面に顔を寄せても自分時間へ舞い戻ってしまいます。私たちを没入させ夢の世界へ心を掴む対象物がディズニーランドやUSJなら、NHKの教育チャンネルが彼にとっての夢の世界です。電話越しに映る彼の後ろ姿から成長が如実に感じるばかりです。バウンサーに横たわる彼に「もこ もこもこ」を読み聞かせをした懐かしさが背中に映し出されます。

2歳を前にして「反応・応答・動作・表情・発言」がここまで飛躍することに驚きです。「ばいばい」と甥っ子に言えば手を振って答えてくれます。テレビ電話では、ばいばいと同時に赤ボタンを押して通話を終える手伝いをしてくれます。「ここを押せば通話が終了する」と自覚して押しているのでしょうか。何度もその繰り返しなので学習能力が身についていると確信しています。定期的にスマホに入る姉からの「新通知」が今を微笑む朗らかな瞬間です。「みてね」という子どもの成長を親族同士で確認できる共有アプリには新生児から今に至る甥っ子の変化で一杯です。甥っ子を通したコミュニケーションツールとして活用しています。拙い言葉を懸命に笑いながら話している動画を見ると「会いたいなー」という気持ちにさせてくれます。

自分にもこの1年で変わったことがありました。甥っ子を好きになる気持ちがますます高まっているということです。実は、去年9月末から10月にかけて甥っ子に会いに行きました。久しぶりの再会だけあって泣かれる心配もあったのですが、とびきり怖がる様子もなく普段通りの動きと顔つきで安堵しました。こんなにも子どもが可愛いと思えたり、手を繋いで散歩することが何気ない楽しさ、コンテンツとして化けるなんて自分の新たな一面に驚愕です。他方から手を繋いで歩いている僕と甥っ子を見ればどんな感想を述べるのでしょうか。「お父さんと息子」という誤解を招くのか、それとも「叔父と甥っ子」という寂しい正解を突きつけられるのか気になります。二人きりで数時間過ごしたことは一度だけで、それもまだ母乳を飲んでいた環境変化に敏感な時期でもありました。今とあの時の二人時間で複雑性を増しているのは今でしょうか。姉情報では「自我が芽生えた」ようで、癇癪を起こすことがあるみたいです。スーパーで「このジュースが飲みたい!」となると、それを取って今すぐ飲もうとするそうです。それをダメと否定し棚へ戻すように指示すると、怒って商品を投げるそうなんです。咎めるとギャン泣きです。間接的に母からそれを聞いて「ぷっ」と笑ってしまうのですが、姉当人にしてみれば疲労困憊なことだと頭が下がります。

次回会うときは姉から甥っ子の面倒を奪い、姉に時間を与えられるようにします。

お題「#この1年の変化」