︎オムツ交換、実は楽しめる
▪作業的思考を排除
赤ちゃんが「泣く」行為に至る要因は多様で、その原因たる要素を虱潰しに片付けていく必要がある。
実母には圧倒的に負ける、甥っ子世話において1つ新発見をしたので皆さんにお伝えしたい。
それは「オムツ交換」で発揮される能力で、かつ作業化を脱せる内容となっている。
新生児から乳児までかは断定不可能だが、赤ちゃんは等しく「オムツ」を装着する。
オムツは赤ちゃんの排泄後に必ず交換を迎える。
その交換の合図が泣き声となる。
ママはオムツ交換以外にやるべき事が多用で、自分のことは後回しで制限を受ける。
多忙なママの心に余裕を持ってもらうために一つ提案したいもの。
▪ストーリーを構想する
これも偶然なのだが先日、映画「ダイナー」を鑑賞した感想をブログにまとめた時だった。
キーボードで文字を起こしながら甥っ子の姿を遠目に覗くと芋虫のように体を左右に揺らしていた。
気になったので全身を確認するため彼のもとへ歩み寄るまさにその時、姉から「オムツ変えたって〜」と言われた。
その依頼に快諾して、新鮮オムツとお尻拭きを手に戦線へと向かう準備段階で、ふと名案が舞い降りた。
「オムツ交換にストーリー性を持たせてはどうだろうか?」
汚染された股が不快な甥っ子が「お客様」だと設定を加える。
さらにそのお手伝いに向かう犬飼は「お世話係」と なって敬語で彼に接する。
これはまさに「名案だ! 」と瞬間的に思った。
お世話係:「お客様、オムツ交換の時間ですね。少々お待ちください。ご準備いたします。」
お客様:「ゔうぇーーーーーん、えっ、ゔぇーーーー」
お世話係:「では、お客様失礼いたします。あ、これは大変不快でございますね。新しいオムツと交換させていただきますので、もうしばらくその体勢の維持をよろしくお願い致します。」
お客様:「ゔぇーーー、ゔぇーん」
お世話係:「ありがとうございます、お客様。そのように両足をあげていただきますと大変排泄処理がスムーズに進んでまいります」
お世話係:「お尻を拭かせていただきますが、こちら少し冷たくなっておりますことご承知のほどよろしくお願い申し上げます」
お客様:「ゔぃいやーーーーーん、うーーぇーーーんん」
お世話係:「もう少しで完了でございます、お客様。ご辛抱を」
お客様:「うぇーーん」
お世話係:「お待たせいたしましたお客様、全て終わりましたので。素敵なお時間をお過ごしください」
お客様:「^ ^」
このような設定仕立てで単純作業から離脱するだけでも赤ちゃんのお世話にゲーム性が生じて毎回のオムツ交換に光が差すのではないだろうか。
今までに講じた物語は甥っ子を「社長」の役回りに命じたことだ。
毎度演じる役柄は変化させて閉鎖的な子育てに華やかさを持たせたい。
▪将来の子育てに一役買ってくれた甥っ子
Photo by Aditya Romansa on Unsplash
姉が運命の伴侶と結婚という一大ライフイベントを継続させて、新たな命をお腹に宿し無事にここまで成長を遂げてくれたおかげで犬飼は子育てのリアル奮闘記の一端を身をもってまじまじと体験することができたのは貴重だった。
かつては赤ちゃんが好きだという側面が皆無で、さらにオムツ交換などの予期しない仕事を率先する光景すらも頭の片隅になかった。
誕生から成長過程で日々感じる発見が犬飼を仰天させ笑顔を与えてくれる。
透明で純情なウブの今にも落ちそうな頰に触れるコミュニケーションで挨拶を迎える朝のアイスコーヒーは甘味を覚えるかのようだ。
すくすくと育つウブの姿を想像し、将来一緒にしたいことを既に考えている。
スポーツではなく、お酒でもなく、それはカフェでコーヒーを飲むことだ。
二人でその時代にヒットする名著や推薦本の意見交換を交わしたい。
そのためにも今、ウブにできることが「もこ もこもこ」という絵本を読むことだ。
0歳児から読み聞かせを始めて永続的に本が大好きな人間へと成長し世界へ歩みを進めてほしい。