17歳の夏、くろしおで訪れた和歌山県のビーチ
(右手に見えるのは円月島)
真夏の時季のビーチ上のパラソルのもと、ジーマを片手に砂浜へ背中を合わせたくなる場所「和歌山県 白良浜」です。
ここが私のアナザースカイ、白良浜です、的な感じで言ってみたくなりました。
初めて訪れたのは高2の夏でした。
男友達と二人だけで片道¥5,000をかけ、在来線と特急を乗り継ぎ行ったのですが、未だに「特急電車 くろしお」の乗車中時の記憶が消えません。
本当は在来線のみで白浜駅までの到着を目論んでいた計画も途中でおじゃんになってしまい、というのは天王寺駅からの普通電車に乗り遅れ、無人駅の御坊駅で普通列車が終着したのが原因です。
なので実際にくろしおに乗車した時間は御坊駅から白浜駅までのわずか1時間に満たないものでしたが、窓から望む海原や眠りを誘う電車が走る音が旅の興奮を落ち着かせるようでした。
予期しないハプニングがこのように長期記憶として色褪せないのはなぜでしょうか。
京都から始発列車でハプニングに見舞われながらも初めて見たビーチの大パノラマは特別で、かき氷を食べて海水を浴びている瞬間は往路の苦労を労ってくれるかのように体に染み渡る感覚がありました。
ビーチで暗い表情を見せる人は誰一人いなく皆が一思いに楽しんで至福時間を堪能している様子が窺えました。
日の入りの水平線に落ちる夕日が忘れられない夏を写します。
それが今やコロナ禍で今季の白良浜海水浴場の海開きが7月まで延期されるそうです。
須磨海水浴場では海開きをせず今夏の海水浴は中止に決定し、時期尚早ではないかと疑問が浮かぶのですがライフセーバーの確保など事情があるのでしょう。
希望を唱え物事を楽観視する方向へ気持ちが揺れ動き、たがを外している自分がいます。
今週のお題「遠くへ行きたい」