読者の皆さん、こんにちは。
本日もお立ち寄り感謝です!
本日は「つがいで行動するスズメから子スズメが誕生?」と題してお送りします。
前置き
2~3週間前の出来事。
自宅リビングの窓から外を観察しているとスズメのつがいがいた。
室内から目視できる四方へ盛んに飛び回っていた。
飛び回るというよりもどちらかと言えば、同場所を動き回っていた。
二日連続で確認できたことから、そこで何をしていてどこへ飛んで行くのか目を離さず見守った。
具に野生の生物の生態を観察し続ける行為はどの生物を含めても過去未体験だ。
専門家ではないが、実際に見た光景を総じてご紹介する。
こんな所に巣作り?
https://www.kepco.co.jp/brand/for_kids/teach/2018_11/
どこを拠点に生活しているのか巣を突き止めるのに時間は要さなかった。
拠点作りに必須な物資を咥え、電線へと移り飛んだつがいは周囲を警戒しながら順序良く電柱の避雷器に接続される長方形の空洞へ帰っていった。
Googleでスズメ 電柱 巣と検索すれば一発で謎が解明した。
孵化前の卵や子スズメを外敵から守るのに安全が確保された打ってつけの物件。
入り口は両端の二ヶ所でサイズはスズメ1羽がギリギリ通れる作りになっている。
カラスはギリギリ嘴が入るだけで身をよじって潰さないと体は到底入らない。
完全に二羽はオスとメスの夫婦で巣作り真っ最中の時の様子であったことが判明した。
渡り鳥ではなく留鳥
地上へ降りた二羽はで社会的に認知されたソーシャルディスタンスを見せ付けるかのように、夫婦で体長以上の距離感を維持し巣作りに励んでいた。
食料確保なのか巣作りなのか定かではないが繰り返し何度も地上へ降り立った。
地面に生える雑草や小枝、ふんわりした草など日が進むたびに巣作りに励む光景が少しずつ変わっていた。
スズメは四季折々と各地を渡る鳥ではなく、留まる鳥とされるみたいだ。
つがいで仲良く声と動きを駆使しながら機敏に外界の空気を察知しているようだった。
どこへ行った?
繰り返し何度も見たつがいの二羽は天候に左右される自然界をせっせと生きていた。
梅雨真っ盛りの時期に繁殖期真っ盛りのスズメたち。
スズメの繁殖期は春から夏にかけて繰り返されるようだ。
つがいの発見から間も無く、二羽は突如、姿を消した。
あんなにも楽しく朗らかな時間をくれた小さな命たちが消えていなくなった。
身近に巣があっただけに慈悲の思いで見守っていたのに挨拶も無しに上京した。
もしかすると、あまりにも様子を眺めていたからスズメの警戒度がMAXになって旅立った説もありそう。
それ以外で考えられるとすれば、一つも卵が孵化しなかった説。
柔らかい物資で巣の柔和性や温和性を高めたのに産んだ卵は孵らないことを悟って旅立った説。
こんなにも寂しい別れが待ち受けているとは思ってもみず、どんな子スズメが誕生し巣立ちが見れるのか期待もしていただけに残念でならない。
あれって子スズメ?
つがいの旅立ちから一週間にも満たないある日、突然鳴き声が聞こえた。
その瞬間、まさかと思って望遠鏡で巣の入り口を覗いた。
すると、顔を出したスズメが不思議そうに周りを眺めていた。
「あれは子スズメだ、絶対!」
と確信に満ち溢れながらも姿を晦ますまで観察を続けた。
次に起こした行動は、すぐ上の長方形の菅に飛んで移動した。
わずか10cmの移動距離でも動きと表情からは不安が見て取れた記憶が新しい。
そして、すぐに巣に戻った。
総じて1分の冒険だが子スズメにすれば勇気のいる探検なのだろう。
翌日も鳴き声が聞かれ確認するべく探したが姿が見られない。
どこにいるのだろうかと、つがいに続いて今度は子スズメがぱたりといなくなった。
なぜだ、あの物件は曰く付き物件なのか。
二羽いなくなり、次に一羽がいなくなる。
身を寄せた心地良い住処に魔物がいるのだろうか。
最後に
今では中古物件に住み着く次世代スズメはまだいない。
最近取り替えられたばかりの鉄製の新菅であったのに住居日数は20日ほどだろうか。
どんな事情があったにせよ良いものを見れたし子を見遣る親の気持ちになれた。
これは想像なのだが、もしかすると親スズメは子の成長に寄り添っていたのかもしれない。
子スズメの初見は姿形はまるで大人で幼鳥のようではなかった。
つまり、子が巣立つ段階で親スズメが先に住処を後にしたのではないかという推察。
それ以来、各地の電柱を住処にするスズメの行動を観察する頻度が増した。
それくらい生物の行動が面白くて不思議だなと思わせてくれた。
また一つ好奇心が増えて良かった。